しかし音楽は国境もなく自分で好きなものを聴ける時代になってきた。
僕はレコードで聴くのが一番好きだけど、レコードは一期一会の出会いの方が多くて、CDで聴ける事を感謝したりする事も沢山ある。
1982年に生まれた僕は人並みに90年代以降の音楽を聴いて育ったけど、やがて音楽に夢中になるにつれてどんどん時代と逆行して過去のものを探るようになった。
勿論今の音楽も聴くし素晴らしいミュージシャンも数えきれない程沢山いる。
ただ過去を探れば少しづつ紐がとけるように見えてくる事がある。
現在音楽をやっているものとして直感的にそうしないと始まらない気がしたのだ。
まだまだまだまだ日々勉強ばかりだけど、本当に楽しい。
一生かかっても終わらないんだろうなって思う。
アイルランドから移民としてアメリカにやって来た人達がゴスペル等の影響を受けて歌ったカントリーはアイルランドの祖国を想う魂のブルースだったり。
その音楽とアメリカ南部のブルースと出会ってロックが生まれたり。
1950年代後半から60年代前半の魔法のように輝いているアメリカンポップス。
そして遠くイギリスで影響を受けたリヴァプールサウンド。
その後にくる60年代後半から70年代初頭にかけてのサイケデリックな音楽なんて新しい事が始まろうとしていてワクワクする。
ソウルミュージックなんて本当にハートを鷲掴みにされるような感じ。
アフリカの心と音が直結しているような音楽なんて凄い。
ニューオーリンズのシンコペーション。レゲエミュージック。アラブミュージック。
古き良きサンバからボサノヴァもみんな庶民の歌だ。
庶民の歌がやっぱり好きだ。
そんな風に聴いているとみんな繋がっているんだなと思う。
難しい事考えないで恋だ愛だで騒いでいられるような世界があればそれで良いなとふと思う。
そこにそっと音楽があれば何も言う事はあるまい。
今日の一曲はフィルスペクターの在籍していたバンドThe Teddy Bearsより「Oh Why」
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